デイリーレポート(2021年5月11日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円寄り付きとともに大きく上昇した日経平均株価を見て円安の動きが先行しました。その後欧州市場序盤に109円台を回復しましたが戻り売りも見られ反落、海外市場では108.75レベルをもみあいの中心としてほとんど動きが見られないままに1日を終わりました。

ユーロドルはドル円とともにドル買い・ユーロ売りの動きが先行し欧州市場序盤に1.2137レベルの安値をつけたものの買い戻される流れになりました。その後NY市場後場までは動きが見られませんでしたが、ユーロポンドの売りに押され1.2128レベルまで水準を下げて安値引けとなりました。

ドル円は金曜雇用統計を経て戻り売りが予想されましたが、強い株価を受け思ったよりも強い動きとなりました。ただ戻り高値は金曜雇用統計前の水準にとどまったことから108円台半ばの買いと109円台の売りに挟まれて上下ともにオーダーが出てくる流れとなりました。本日も基本的にもみあいを継続しやすく108.60レベルをサポートに109.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルは高値圏でもみあいを続けていましたが、ポンドがスコットランドの選挙結果よりも来週からの感染規制緩和を好感し、ポンドが対ドルだけでなく対ユーロでも買われたことを受けてユーロドルの上値は徐々に重たくなりました。ポンドは買い材料に反応しやすい傾向が見られますが、そろそろ好材料に出尽くし感もあり、注意は必要かと思います。本日のユーロは対ドル、対円とも若干上値の重たい展開を考え、ユーロドルが1.2115〜1.2160、ユーロ円は131.80〜132.30のレンジとします。



配信日:2021年5月11日