デイリーレポート(2021年4月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はユーロドルとともにドルの上値が重たい地合いが続いていたもののNY市場までは静かな展開が続きました。NY市場に入り米金利低下をきっかけに東京前場安値を下抜けると107.48レベルの安値をつけたものの、金利がすぐに反発したことから108.15レベルへと日中高値を更新。引けにかけては108円台での戻り売りに押され東京市場の水準で引けました。

ユーロドルは東京市場では全体的なドル売りの流れから底堅い展開が続いていましたが、欧州市場に入り発表された主要国のPMIが強かったことからユーロ買いが強まりました。その後米国PMIも強かったことからもじりだかの流れが続き、NY市場では米国PMIも強く一時的にドル買いとはなったものの、ユーロ買いの動きが強く後場に入り週間高値を更新し、1.2100を見て高値圏での引けとなりました。

ドル円は107円台後半の買いをこなし半ばまで下げたものの、下がったところでは断続的にドル買いのオーダーが並んでいたことから下げ止まる動きとなりました。ユーロは終日ユーロ買いになっていたものの、ユーロ円でも買いが強まったことからドル円は横ばいのまま引けましたが、週明けもドル売り地合いが続きやすく、ドル円は戻り売りが上値を抑えやすいでしょう。本日は108.05レベルをレジスタンスに107.55レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは前日のECB理事会でユーロの水準に対して言及が無かったこともあって買いやすくなってはいましたが、欧州主要国のPMIが予想よりも強かったことをきっかけに対ドル、対円ともにユーロが底堅い流れとなりました。ユーロロも週初は底堅い地合いを続けると見て、ユーロドルが1.2075〜1.2125、ユーロ円は130.20〜130.70のレンジとします。



配信日:2021年4月26日