デイリーレポート(2021年4月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日、本文のみとなります。

昨日のドル円は東京市場で株安となった動きを受け円高が先行しました。3度目の緊急事態宣言発令が本日決まりますが、GW中は飲食店だけでなくデパート等の商業施設も休業対象となりそうな流れを嫌気しての動きだったと言えます。前日安値を下抜け107.87レベルの安値をつけたものの、その後は株価とともに値を戻し、108円台前半の狭いレンジでの取引に終始しました。

ユーロドルは東京市場では動かず欧州市場序盤に米金利がやや上昇した動きに沿ってドル買い・ユーロ売りとなったもの下げきれず、NY市場前場には東京市場の水準に戻し動意薄のままで1日を終わりました。

ドル円は108円台半ばの売りと107円台後半の買いに挟まれ動きにくくなっていますが、先週から着実に上値を切り下げる動きは続いていて、年初来安値と高値との38.2%押しとなる107円台半ばをターゲットに円高の流れは続きやすいでしょう。本日はECB理事会があり、ユーロの水準に言及があるかどうかは気になりますが、ユーロの動きは対ドル、対円ともに歩調を揃え、ドルの動きとしての影響にはなりにくいと見ています。

ユーロドルはECN理事会を前に本日は動きにくい流れが続きそうです。今週に入り1.20の大台を上回る動き対してユーロ高牽制発言に近いものが出てくる可能性もあり、その場合はユーロドル、ユーロ円ともに下げやすいのですが、言及が無い場合に素直に買われるかどうかはなんとも言えません。1.20台後半ではまだ売りも残っていると見られ、ドル円同様に上がっても下がっても売りが出やすいのではないかというところです。

本日も全体として3主要通貨ペアともにやや上値が重たいもみあいを考え、以下のレンジを示しておきます。
 ドル円  107.70〜108.20
 ユーロ  1.2005〜1.2055
 ユーロ円 129.60〜130.20



配信日:2021年4月22日