デイリーレポート(2021年4月19日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京前場のドル円は前日安値をトライしたものの、安値は108.61レベルで下抜けに失敗したことで週末を前にポジション調整の買い戻しが入りました。東京後場以降はユーロ円の買いがドル円にも波及し、欧州市場序盤には108.97レベルの高値をつけたものの109円には届かず。海外市場では108円台後半の狭いレンジの中でもみあいのまま一週間を終わりました。

ユーロドルは東京前場はドル円同様にドル買い・ユロ売りがせんんこうしましたが、後場以降はユーロが対ドル、対円ともに上昇し欧州市場では一時1.1995レベルの高値をつけました。しかし1.20の大台では売りも厚く高値圏でのもみあいとはなっていたものの、どちらかというと上値が重たい印象の週末クローズとなりました。

ドル円は先週は前半にドル安が進みましたが、水曜以降は108円台後半を中心として方向感が出にくい流れとなっています。現状では109円にドル売りオーダーが並んでいるいっぽうで、108.50レベルでは買いもいるため、上下ともに動きは限定的にならざるを得ない状況です。週初ももみあいを継続する可能性が高そうですから、108.60レベルをサポートに108.95レベルをレジスタンスと考え、上抜け下抜けが起きるまではレンジ相場と見ていた方がよいでしょう。

ユーロドルは全体的なドル安の中で1.20の大台目前まで上昇しましたがトライしきれない状態となっています。ドル売り材料だけでなくユーロ売りの材料もあり、今週はECB理事会を控えていることもあって積極的に大台をトライする動きとはなりにくい様子です。本日は対ドル、対円ともに若干上値の重たいもみあいを考え、ユーロドルが1.1950〜1.1990、ユーロ円は130.10〜130.45とします。



配信日:2021年4月19日