デイリーレポート(2021年4月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日110円割れの滞空時間短かったこともあって東京前場からじり高の展開が続き。欧州市場の昼頃には110.55レベルまで水準を上げました。しかし。110円台半ばから後半にかけてはドル売りオーダーも見える中で米金利が急速に下げる動きとともに一転ドル売りとなり、前日安値を下回ると109.67レベルまで水準を切り下げ安値圏での引けとなりました。

いっぽうユーロドルは東京市場から欧州市場昼頃まで1.1810を中心としてかなり狭い値幅でまったく動意のない展開が続きました。その後はドル円同様に米金利低下を材料としたドル売り・ユーロ買いの流れが続き1.1878レベルまで上昇し高値引けとなりました。

昨日は特に材料があったわけではありませんが、ドル円を中心として短期筋のドル買いポジションが積み上がっていたことから前日に続いてのポジション調整とみて良さそうです。110円割れでは買いも出てくると見ていた向きも思いのほか上値が重くなってきたことから、米金利の動きを見た上で判断したいという流れにありそうです。ただ長期的なトレンドはドル高にあり、109円台半ばでは下げ止まる可能性が高く、109.55レベルをサポートに109.95レベルをレジスタンスとします。

ユーロドルもドルとして歩調を揃えながらもユーロ円はドル円の影響が大きい1日となりました。ユーロも1.18台後半からどんどん上がっていくという材料もなく本日は調整が入りやすいと見ています。ユーロドルが1.1845〜1.1895、ユーロ円は130.10〜130.50レベルとします。



配信日:2021年4月7日