デイリーレポート(2021年4月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円はイースターマンデーで欧州市場が連休となっていることもあってNY市場までは上値は重たい地合いながらも動意薄の展開が続きました。欧州時間にポンド買いが先行していましたが、NY時間に入るとユーロドルが追随し、ドル円でもドル売りとなり、一時109.96レベルと大台を割り込みましたが、引けにかけては大台を回復しています。

ユーロドルは欧州市場序盤には参加者が少ない中でポンド買いの動きがユーロポンドでも出ていたため鈍い動きとなっていましたが、NY市場に入り欧州通貨全面高の動きとなりました。テクニカルに金曜高値を上抜けた動きも重なって1.1820レベルまで上伸後、高値圏でのひけとなりました。

ドル円は3月31日以降110円台後半で上値の重たい展開が続いていましたが、ユーロ買いの動きに引っ張られて一時110円の大台を割り込みました。しかし長期レジスタンスであった110.00レベルは現状ではサポートとなっていることもあり、110円割れではドル買いも待ち構えていた様子です。本日は110.00レベルをサポートに110.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルは欧州市場が休場となり参加者が少ない中で思いのほか上昇した印象です。本日欧州市場から休み明けで戻ってくるトレーダーも多く、上がった水準を見てどう見るかを確認してから動きたいところですが、欧州では依然として新型コロナによるロックダウンも続いていることや、4月から始まったECBの債券購入加速を考えると上値も限定的となるでしょう。本日はユーロドルが1.1780〜1.1830、ユーロ円は129.90〜130.40レベルとします。



配信日:2021年4月6日