デイリーレポート(2021年3月29日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では底堅かったものの15日高値を意識して109円台前半での小動きに留まりました。欧州市場に移り米金利上昇をきっかけに15日高値を上抜けると全般的に円売りが強まり、NY市場朝方には109.85レベルの高値をつけました。NY市場では高値圏でのもみあいのまま一週間を終えています。

ユーロドルはドル円でのドル上昇をよそに終日動きが鈍い状態が続きました。ユーロ円の買いもあって底堅い展開ではあったものの、値幅も40pips強に留まりました。

ドル円は3月高値を更新する動きからストップオーダーや新規の仕掛け買いも入って110円の大台を伺う流れとなりました。月足レベルのレジスタンスが109円台前半と110円水準にあり、前者は既に上抜けてきましたが後者のレジスタンスを期末に抜けられるかどうかは微妙で、いったん反落する可能性も高そうです。日柄的にも本日は調整が入りやすいためいったん反落する動きを考え、109.80レベルをレジスタンスに109.30レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは週末を控えて前日までの下げに対する利食いの買い戻しが出ていた様子で米金利上昇の影響は見られませんでした。円安によるユーロ円上昇もユーロ外要因となっていましたが、引き続き上値は重く反転したという感じはありません。本日は上値の重たい展開に戻りやすくユーロドルが1.1750〜1.1800、ユーロ円は128.80〜129.40とします。



配信日:2021年3月29日