デイリーレポート(2021年3月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は終日ドル買いが続きました。東京市場から欧州市場前場にかけては日経平均と先物の上昇がきっかけとなっての円売り、欧州市場後場以降はユーロドルの下げによるドル買いと、テーマを変えながらも109.24レベルまで水準を切り上げ高値圏での引けとなりました・

ユーロドルは東京市場では上値は重たかったものの株高の動きからユーロ円でも円売りが見られたため1.18台前半の狭い値幅の中でもみあいを続けました。1.1800にはオプション絡みのオーダーもあったようで、NY市場に入り1.18を下抜けると1.1762まで安値を伸ばし11月以来の安値圏となりました。

ドル円は株高による円売りとユーロドルの下げとがドル買い戻しの動きとなりましたが、3月15日高値の109.36レベルを抜けられるかどうかが注目されます。109円台にはテクニカルなレジスタンスがあることや期末に向けて109円台半ばにはドル売りオーダーも出てくると見られ、NY終値水準から上では上昇ペースも鈍ってくると見られます。本日は3月高値を前に足踏み状態を予想し108.85レベルをサポートに109.35レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルは欧州におけるロックダウン等が売り材料となってきましたが、1.18を下抜けてきたことで昨年11月安値の1.16台前半を視野に入れてきた動きです。全体的なドル高の動きもあり本日も戻り売りが出やすい流れが考えられます。ユーロドルが1.1740〜1.1790、ユーロ円は128.20〜128.70とします。



配信日:2021年3月26日