デイリーレポート(2021年3月25日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は日経平均の下げとともに上値の重たい動きとはなっていたものの値幅は狭く108円台半ばでのももあいに終始しました。欧州市場序盤以降は米金利が上昇する動きとともに反転上昇、NY市場前場には前日高値を上抜けたことや先週からのレジスタンスを上抜けた動きも重なって一時的にドル買いが強まり、108.96レベルの高値をつけました。仕掛けっぽいドル買いだった様子で、引けにかけてはNY朝方の水準に押して引けています。

ユーロドルは欧州のロックダウンを嫌気してユーロの上値が重たい地合いが続いていますが動きは限定的で終日の動きも43pipsに留まり積極的な取引は手控えられていました。

ドル円は前日の安値が年初からの上昇チャンネルを抜けたラインで下げ止まったことや先週からのて次スタンスを上抜けたことから昨日は底堅い印象ではありますが、109円台前半ではドル売りオーダーも依然として出てくると考えられ108円台後半を中心としたもみあいは簡単には抜けられないでしょう。日銀会合後は日経平均の上値が重たい状況となっていることから、109円台前半を上抜けていくには株価が上昇に転じる必要がありそうです。本日は108.65レベルをサポートに109.05レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルは欧州の感染者増とロックダウンがそもそもの悪材料ですが、4月以降の緊急プログラムによる購入加速のアナウンスもユーロの上値を抑える要因となっています。ユーロドルは既に年初来安値を更新する動きとなtっていることから、引き続きユーロの上値は重たくなってくると考えられます。本日はユーロドルが1.1770〜1.1820、ユーロ円は128.30〜128.80とします。



配信日:2021年3月25日