デイリーレポート(2021年3月23日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は週末のトルコ中銀解任報道によるトルコリラ円の売りの影響を受けギャップダウンして始まりましたが、すぐに金曜引けの水準へと戻しました。その後は株安の動きとともにじろじりと朝方の安値圏に近づく動きとなりましたが、先週から108.60/65レベルの買いがしつこいこともあって反発。海外市場では上下しながらも株高の動きとともに底堅い値動きとなっていましたが、値幅は伴わないままでした。

ユーロドルも早朝のクロス円の下げに押されて安く始まりましたが、1.18台後半で底固めをする流れとなりました。欧州市場以降は株高の動きが欧州株にも見られてユーロ買いとなる中で、オランダ中銀総裁が欧州の長期金利上昇を景気回復によるものと容認発言をしたこともユーロ買いの動きを支えました。NY市場では1.1947レベルまで上昇し高値圏での引けとなりました。

ドル円は108.60レベルの買いが目立ついっぽうで着実に高値を切り下げる動きも続いていてもみあいとなっています。そろそろどちらかに抜けそうですが、一連の金融政策イベントが終わり、週明けのトルコリラショックもありと、方向感が出にくく期末を前にして積極的な取引もしにくいという状況のようです。本日も108円台後半でのもみあいとなりやすいでしょうから、108.60レベルをサポートに108.95レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルは早朝の安値も含め1.1875レベルより下では買いオーダーが入っていた様子です。ただ1.19台後半では売りが出てくるという流れも繰り返していますので、本日は1.19に近づくと買いが出て1.19半ばより上では売りが出てくるというところでしょう。ユーロ円は株式市場の買い戻しとともに買いが出たものの130円の大台より上では売りが出てくるでしょう。本日はユーロドルが1.1920〜60、ユーロ円は129.60〜130.00とします。



配信日:2021年3月23日