デイリーレポート(2021年3月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は金曜海外市場の流れを受け高値圏でのもみあいから始まりましたが、東京昼前に金曜高値を上抜けるとドル買いに勢いがつき後場には109.37レベルと先週高値を更新しました。しかし109円台前半から半ばにかけてはテクニカルなレジスタンスでもあり欧州市場序盤には反落、その後は狭いレンジでのもみあいのまま引けました。

ユーロドルは東京市場で上値の重たい動きを続け、後場に入るとドル円とともにドル買い・ユーロ売りの動きとなりました。欧州市場以降は欧州主要国がアストロゼネカのワクチン接種を停止する動きからポンドは売りが強まりましたが、ユーロは全く動かないままでNYの引けとなりました。

ドル円は109円台に戻してきたことで押しが入ると買いたい向きが増えてきましたが、109円台には長期レジスタンスラインがあることや、週半ば以降FOMCと日銀会合も控えていることから買い手も売り手も積極的には動きにくくなっています。本日も109円挟みの流れを考え、109.25レベルをレジスタンスに108.80レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは欧州市場以降は全く動かなくなっていますが、欧州内でも新型コロナの感染者数が一部の国で上昇に転じている中で、アストロゼネカのワクチン接種が一時停止となる動きは悪材料となりますので、米金利上昇の動きでよりユーロドルにおけるドル買い・ユール売りが目立つ流れになりそうです。本日も対ドル、対円ともに戻り売りが出やすい流れを考え、ユーロドルが1.1895〜1.1945、ユーロ円が129.90〜130.35とします。



配信日:2021年3月16日