デイリーレポート(2019年7月25日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は、朝方から上値の重たい展開となり先週金曜から続いた短期ドル高トレンドに終止符を打つこととなりました。108円台前半では既に売りオーダーも見受けられ、その後はNY市場まで緩やかなドル安が続きました。しかし108円割れでは買いも見受けられ東京朝型の水準に戻して引けました。いっぽうユーロドルは、欧州市場序盤に弱い欧州の経済指標に反応して売りが入り、一時1.1126レベルをつけたものの本日のECB理事会を前に後が続かず、終日狭い値幅でのもみあいとなりました。

ドル円は108円台半ばの売りと107円台後半に挟まれている中で主要国の金融政策決定会合を前に方向感が出にくい状況となっています。しかし、米国の利下げは織り込み済み、本日のECB理事会では何らかのフォワードガイダンスを示す等の緩和方向への転換を示す可能性があり、日銀は動かないと考えるとドル円、ユーロ円での売りが出やすい流れにいつなってもおかしくありません。ポジション的には短期的にはドル買いが増えつつあり、本日も上がったところでは売りが出やすくなると見ています。108.25レベルをレジスタンスに107.90レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルはECB理事会までは動きにくいでしょう。理事会で何らかの緩和の方向性が示されれば、年初来安値の1.1107をトライする流れが濃厚ですが、何もない場合にはユーロの買い戻しが入りやすいと言えるでしょう。結果次第なので、それまではユーロドルもユーロ円もNY終値近辺での小動きを考え、特に想定レンジは示さないでおきます。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月25日