デイリーレポート(2019年7月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は、東京前場に底堅い日経平均を見ながらリスクオンの動きが先行しました。その後もユーロが25日のECB理事会を前にして売りが強まる動きに沿って、ドル円でもドル買い、NY市場では連邦債務に関して議会指導部での大枠合意を好感し108.29レベルの高値をつけてドル高地合いのまま引けました。いっぽうユーロドルは、ECB理事会で何らかの追加緩和が示されるとの思惑が強く、終日ユーロ売りの動きとなりました。NY市場ではドル買い材料もユーロ売りの支援材料となりました。

ドル円は108円台にしっかり乗せてきた動きですが、ここから一段高を見込めるかというと悩ましい水準で、どちらかというと先週高値の108.38レベルをバックに、いったん売りから入りたいと思います。ユーロドルが下がる場合、ユーロポンドやユーロ円でも売りが出やすい流れになってきているため、ドル円は素直にドル高とも言えないでしょう。本日は108.35レベルをレジスタンスに107.95レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは年初来安値の1107レベルを捉え、年初来安値を割り込むと次のターゲットとなる1.10の大台を視野に入れてくると考えられます。明日のECB理事会で期待はずれとなると一時的な買い戻しもあり得ますが、その場合でも次の理事会における緩和という思惑は常につきまとうでしょうから、基本的には上がっても下がっても売りです。チャートパターン的にも1.10台半ばをターゲットとする動きになっていますので、本日も戻り売りを考えます。ユーロドルが1.1120〜70、ユーロ円は120.40〜80のレンジとします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月24日