デイリーレポート(2021年3月9日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は東京市場から底堅い動きとなっていましたが、欧州市場昼過ぎに金曜高値を上抜けると改めて買いが強まることとなりました。米金利は高止まりで更なる上昇は見られませんでしたが、NY市場では108.94レベルまで高値を切り上げ高値圏での引けとなりました。

ユーロドルでもドル買いの一日となりました。東京市場からじり安の動きを続けていましたが、欧州市場序盤に金曜安値を下抜け。その後もユーロ売りが続きNY後場には1.1844レベルまで水準を切り下げ安値引けとなっています。

ドル円はNY引け後に109円台に乗せてきていますが、昨年6月以来の109円台です。米金利は高止まり、株価は強いということでドル円にはドル高円安に動きやすい材料は揃っていますが、さすがに上昇ペースが速すぎる気がします。また109円台前半から半ばには2015年の高値125円台からのレジスタンスラインもあり、ここを一気に上抜けるという動きも少々無理があると思います。最終的に抜けるとしてもいったんは抵抗に会い反落してからという展開を考えています。本日は109.20レベルをレジスタンスに108.60レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルもドル円と同じペースでドル高の展開が続いていますので、ユーロ円はここ一週間ほどは129.15レベルをもみあいの中心とした横方向への動きが続いています。ユーロドルの場合、1.18台というのは昨年11月の水準に過ぎないものの直近のユーロの下げのペースはドル円同様にやや速すぎるように思えます。ユーロドルも短期的には買い戻しを挟みやすいと考え1.1825レベルをサポートに1.1880レベルをレジスタンスとし、ユーロ円はもみあいを継続し128.85〜129.35のレンジとします。



配信日:2021年3月9日