デイリーレポート(2019年7月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は、東京市場から底堅い動きとなっていましたが、昨日ここでも示したザラ場チャートの収束パターンが下抜けできずに反騰という流れとなりました。その後欧州市場に入りポンドを中心に欧州通貨安の動きがドル円でもドル買いとなり、NY市場では108.38レベルまで買われ高値圏での引けとなりました。いっぽうユーロドルは英国の保守党党首選の行方と合意なき離脱の可能性が高まっていることを背景に売りが強まり、その後は引けまでポンド売りがリードする形でユーロ売りが進みました。ポンドは2017年4月以来の安値となっています。

ドル円は上値が重たくならずに反騰パターンでしたが、昨日のNY市場ではトランプ大統領が米中通商協議が難航していることから追加関税を化す可能性にも言及しているため、株式市場は上値が重たくなっていますし、ドル円もNY終値よりも上の水準ではドル売りオーダーが出てきています。本日は昨日と逆の動きとなる可能性も高く、108.45レベルをレジスタンスに107.95レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは25日のECB理事会における追加緩和思惑に続いて、昨日はハードブレグジット懸念がポンドを急落させ、ユーロもまた下げる動きへとつながりました。先週後半から今週初にかけてユーロは高値圏を形成しているチャートとなり、本日も上値が重たく上がっても下がっても売りの流れになりやすいでしょう。またドル円の動きをあわせて考えるとユーロ円の売りがもっともワークしそうです。本日はユーロドルが1.1170〜1.1220、ユーロ円は121.00〜50とします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月17日