デイリーレポート(2019年7月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

金曜のドル円は米金利低下とともに前日の買いに対する調整が入り東京前場からドル売りが目立ちました。欧州市場常磐には買い戻しも見られましたが勢いが感じられず、ユーロが対ドル、対円ともに売られる動きから円買いの動きに転じました。その後も前日のにわかロングの仕切りからじり安の展開が続き、NY市場では前日安値を割り込み107.81レベルをつけ安値引けとなりました。いっぽうユーロドルは、東京市場ではドル売りの動きからユーロ買いが先行していましたが、欧州市場ではユーロが主要通貨に対して売られ、一時1.1239レベルと前日安値を割り込む展開となりました。しかし、NY市場では全般的なドル売りの動きの中でユーロ買いとなり、海外市場は行って来いの動きで終わりました。

東京が休場となった週明けのドル円は、中国の海外取引所の225先物が上昇する動きに沿ってやや円安が先行しましたが、株価が金曜高値と同価格で超えられなかった動きから反落、その後はNYの引けまでもみあいのままで終わりました。いっぽうユーロドルは欧州市場の昼前まではじり高の添加となっていましたが金曜高値を超えられず。その後は25日のECB理事会における緩和思惑が重石となって日中安値を更新し安値圏での引けとなりましたが、全般に為替市場は動きが鈍い一日となりました。

ドル円は上値が重たいことは確かですが、なかなか下値を攻めきれないのでいます。しかし、ザラ場のチャートパターンを見ると収束する動きを見せていて、今にも下抜けしそうなパターンを見せています。もちろん抜けられずに反騰という流れも考えられますが、ここは素直に上がっても下がってもドル売りを考えたいところ。108.05レベルをレジスタンスに107.65レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは月末のFOMCを前に25日のECB理事会における追加緩和思惑が上値を抑える状況となっています。先週後半からの動きを見ていると1.12代後半は着実に上値が重たくなってきていて、ユーロドルは常に戻り売りのスタンスでいたほうがよいでしょう。本日はユーロドルが1.1230〜75、ユーロ円は121.10〜60とします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月16日