デイリーレポート(2019年7月12日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日のパウエルFRB議長議会証言後の流れを受けてドル売りが先行、ストップオーダーも巻き込みながら昼過ぎには107.93レベルの安値をつけました。しかし後場に入ると下げる速度が早い警戒感や米金利が下げ止まる動きとなったことから自律反転。欧州市場以降はダウ先物が強い地合いを示したことも重なって、NY市場では史上最高値を更新するダウとともに108.53レベルまで買い戻されての高値引け。いっぽうユーロドルはドルの動きとしてはドル円同様であったものの、海外市場以降はユーロ円でもリスクオンの動きが目立ち、ユーロドルは売買が交錯しレンジ自体は比較的狭いままに終わっています。

ドル円は金利低下思惑が一巡した感はありますが、FOMCまでは積極的にドルを買う地合いとはならないでしょう。米国株高もダウが27000ドル台に乗せたことで達成感も出てきていますし、日経平均に至っては為替の影響もあって上値の重たさが感じられます。これまでの108円台半ばがニュートラルというよりはやや水準が下がって、108円台前半をニュートラルな水準と考えたいところです。本日は108.65レベルをレジスタンスに108.25レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは週初に下値トライを失敗し、昨日は上値トライもまた失敗したという格好ですが、方向感がはっきりしないという点は変わっていません。また現状では対ドルよりも対円での影響が強く、ドル円の動きをユーロ円がフォローすることでユーロの動きを弱めている印象です。本日のユーロはもみあいを考え、ユーロドルが1.1240〜75、ユーロ円は121.80〜122.20とします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月12日