Dailyレポート(2019年7月10日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

昨日は冴えない動きの一日となり、ドル円はほとんどの時間を108.75?90の間で高値もみあいのままでした。欧州市場で108.96レベルの高値をつけた際も勢いが感じられず、どちらかというと109円台にドル売りオーダーが並んでいることを感じさせました。いっぽうユーロドルもあまり動きが見られず、欧州市場で1.12を割り込んでも後が続かず、6月安値も試さずでドル円同様に動意薄の一日で終わりました。

ドル円は本日のNY市場で前場にはパウエルFRB議長の議会証言、後場にはFOMC議事録公表とイベントが集中するため、それまで動くことはなさそうです。直近では7月利下げはかなり織り込んでいるものの、それ以降は以前ほどの緩和思惑も無く、果たしてFRBがどのような立ち位置なのか、市場参加者の見方と大きな乖離がない場合には、イベント後も動けずとなる可能性はあります。また、どちらかというとハト派な内容、つまりドル売り材料により反応しやすいかと思います。本日は108.60レベルをサポートに109.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルも1.11台にはまず6月18日安値の1.1181がありますし、その下も細かくサポートとなる安値があるため、ある程度の勢いを伴って一気に下抜いていくような動きでない、上値は重くともとなかなかもみあいを抜けることは困難そうです。本日も引き続き上値の重たいもみあいを想定し、ユーロドルが1.1185?1.1225、ユーロ円は121.80?122.10とします。

レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月10日