Dailyレポート(2019年7月9日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は日経平均株価が下げて始まったことからリスクオフでドル売りが先行しました。後場に入り株が下げ止まり上昇に転じるとその動きについていくリスクオフの巻き返しとなり、海外市場でもドル買いが続きました。NY市場では、米金利も上昇する中で先週高値を上抜けテクニカルなドル買いも散見され一段高、108.81レベルの高値を付け、そのまま高値圏での引けとなりました。いっぽうユーロドルは、ドル円とドルの動きは揃っていたものの動意薄、終日のレンジも28pipsにとどまり、方向感がはっきりしないままの引けとなりました。

ドル円は金曜雇用統計後の高値を上抜けたことから一時的に強い地合いとなっていますが、ここから109円にかけてはテクニカルなレジスタンスもあり、積極的にドル買いで入る水準でもありません。どちらかというと浅いストップで売りから入りたい水準でもあります。明日のパウエルFRB議長の議会証言までは大きくは動きにくいでしょうから、本日は108.90レベルをレジスタンスに108.50レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは蚊帳の外状態となっていますが、動きとしてはいつ下を試しに行ってもおかしくはありません。その場合にはユーロは対円でも下げる展開が予想され、ドルの動きでドル円とは歩調を変えてくるはずです。本日は引き続きもみあいを想定し、ユーロドルが1.1200?35、ユーロ円は121.80?122.10とします。

レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月9日