デイリーレポート(2019年6月28日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場の昼前にGrowth Director - Japan20で米中貿易戦争を休戦といった記事に反応してリスクオンから株高・円安の動きとなり108円台乗せとなりましたが、実際にはG20と米中首脳会談の結果を見ないとわからないこと、また海外市場では同記事に対して中国が慎重なコメントをしたことも重なり、NY市場では東京朝方の水準へと押して行って来いでG20待ちの引け。いっぽうユーロドルは東京前場の動きはドル円とドルの動きを揃えたもののその後はまったく動かず。ここ数日はいつ見ても1.1365水準という閑散相場のまま引けています。

本日はいよいよ大阪G20サミットが開催されますが、サミットや日米首脳会談以上に注目材料となるのが明日の米中首脳会談です。米国からも中国からもメディアが報道している限りにおいて何らかの落とし所を見つけそうな雰囲気となっていますが、これまでは楽観的な思惑はすべてトランプ大統領がぶち壊してきましたので、明日の結果を見るまではドル円だけでなく他の為替市場も動けないはずです。それまでにニュースも出てきて細かな動きはあるでしょうが、全て明日待ち。結果次第で週明けの相場は上下どちらにも振れて始まることが予想されます。

本日はそんな状況下でコメントしても意味がありませんので、NYの終値を中心ととして3主要通貨ペアとも以下のような上下20pips程度のレンジを中心レンジとして見ておくしか無いでしょう。

参考レンジ
 ドル円  107.50〜90
 ユーロ  1.1350〜90
 ユーロ円 122.30〜70

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年6月28日