デイリーレポート(2019年6月27日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場では前日再び2%を割り込んでいた米金利が上昇したことをきっかけにドル買いが先行、欧州市場ではムニューシン財務長官が米中協議は90%のところという発言を受け株高からリスクオン、NY市場でも米金利が一段高となったことを受け、107.85レベルまで上昇後に高値圏での引けとなりました。いっぽうユーロドルは、前日の流れを受け上値は重たかったものの、前日安値を攻めきれずにNY市場では買い戻しの動きが見られました。それでも、値幅は狭く次の材料待ちという地合いに変化は見られませんでした。

ドル円はそれまでの円高のスピードが速かったことの反動、そして米中協議に対する警戒感の高まりと見ることができますが、前回まとまらなかったときでも90%のところだったことを考えると、今回はまとまるという保証もありませんし、トランプ大統領も不調に終われば制裁関税と述べています。注目の米中首脳階段は29日に開催されますので、週明けまでは思惑で振らされないようにしたいものです。本日は戻り売りも出やすいと見て107.90レベルをレジスタンスに107.40レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルはNY前場の一時的な買いの動きを除くとほとんど同意の無い一日となりました。前日のユーロが弱すぎるという発言も目新しさはなかったせいか反応が無いままに来ていますが、どちらかといえば押し目買いが出やすい流れではあります。本日はユーロドルが1.1350〜90、ユーロ円は122.30〜70のレンジとします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年6月27日