デイリーレポート(2020年1月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は朝方に週間安値を下回ると短期筋のストップオーダーも巻き込みながら109円台半ばへと水準を切り下げました。その後、NY市場までは安値圏でのもみあいを続けていましたが、NY市場に入りダウの下げとともに再び下落。一時109.26レベルまで下げたものの後場にはダウが売られる前の水準を回復したことから109円台半ばに戻して引けました。

いっぽうユーロドルはECB理事会を前に小動き、理事会後の総裁会見で緩やかなインフレ上昇と発言しユーロが上昇したものの、リスクは下向きとの発言で週間安値を更新、ユーロ円の売りも重なって1.1035レベルまで下値を拡大後、やや戻して引けました。

ドル円は東京朝方に週間安値を下回ったことでストップと仕掛け的な売りが水準を下げることとなりました。今週は新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとした株安を中心にリスクオフの動きが目立っていますが、ドル円でも110円台を上抜けて以降は円安を見込んでポジション的にも円売りが増えていました。ポジション調整が広がっての下げということになりますが、110円が遠のいてきた感も強く、戻り売りが出やすい地合いが続きそうです。本日は109.65レベルをレジスタンスに109.25レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルはラガルドECB総裁の会見で買いが先行したことが余計にその後の下げを大きくした印象です。ドル円とともにユーロ円でもリスクオフの円買いが出たこともユーロの下押しを強めましたが、1.10の大台をトライするほどの勢いはまだ無いでしょう。本日はユーロドルはもみあいを考え1.1035〜65、ユーロ円は戻り売りとして120.75〜121.20とします。



配信日:2020年1月24日