デイリーレポート(2020年1月23日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京前場のドル円は株価が前日の下げをすべて戻す動きとなったことから上昇、一時110.10レベルの高値をつけました。しかしドル円は株価ほどの勢いは無く、上値が重たい地合いで海外市場入り。トランプ大統領のドル高牽制発言、株価がじり安の動きとなったことからドル円もじり安となり、NYの引けまで下げたものの前日安値にも届かずといった状況でした。

いっぽうユーロドルは1.1090レベルを中心としてNY市場まで上下の値幅を少しずつ拡大しつつも方向感がはっきりしない状態が続きました。NYの昼前には1.1070レベルと前日安値を下回る動きとなっていましたが、引けにかけては株安の動きがドル売りとなったことでユーロドルも買い戻しが見られました。

ドル円は110円台前半が着実に重くなってきた感じがしますが、今朝の東京市場では前日安値を下回る動きとなっています。株価以上にリスクオフの動きに敏感な印象ですが、短期筋の円売りポジションが解消されている動きとみて良いでしょう。本日もドル円は上値の重たい動きを考えて、109.95レベルをレジスタンスに109.50レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは昨日も動いているようで値幅は29pipsと狭い値幅にとどまっています。サプライズは予想されないものの本日はECB理事会を控えていることもあって、欧州市場前場までは動きにくい流れが続きそうです。トランプ大統領の昨日のドル高牽制発言は米欧通商協議とセットでの発言でもあり、目先はドル高・ユーロ安にも動きにくい流れでしょうか。本日はもみあいを想定し、ユーロドルが1.1075〜1.1105、ユーロ円はドル円の上値の重さから121.45〜90とします。



配信日:2020年1月23日