デイリーレポート(2019年6月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場では米国とイランの対立による地政学的リスクから円買いが先行、後場には一時106.78レベルと1月3日のフラッシュ・クラッシュ以来のドル安値をつけることとなりました。その後はスピードがやや速すぎることから買い戻しも入り107円を挟んでのNY市場入り。パウエルFRB議長がややタカ派な発言をしたことから株売りドル買いの動きも見られましたが、107円台前半で上値も重たいままでの引けとなりました。いっぽうユーロドルは東京後場に同様に1.1412レベルとドル売りユロ買いが先行しましたが、その後はドル買いへと転じNY市場では1.1345レベルまで下押し後にやや戻して引けました。

ドル円は106円台へと入り込み、ここから下の水準はまさに1月のフラッシュ・クラッシュの瞬間的な安値圏へと入り込むこととなります。テクニカルには106円台半ばがターゲットとなりますが、スピードが速かったことから自律反転した動きです。また、日本側は否定していますが米国から日米安保見直しといった話も出たとの話もあり、週末のG20サミットまでは振れやすい流れが続きやすいでしょう。本日はいったん調整をはさみやすいと見て107.00レベルをさぽーとに107.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルもドルとしては同じ動きをしています。ドル売りの後のドル買い戻しですが、ユーロドルもまたスピードが速いことから短期的な調整局面と見ることができそうです。ただ、目新しいことではないにせよ、トランプ大統領がユーロは弱すぎると改めて発言していることも注意は必要そうです。本日はユーロドルが1.1340〜90、ユーロ円は121.75〜122.15のレンジとします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年6月26日