デイリーレポート(2024年4月18日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY昼頃までは高値圏でのもみあいが続きました。日米韓財務相会合が開催され、その場で最近の円安、ウォン安の懸念を共有し、緊密に協議するとの共同声明をきっかけに154.16レベルまで下押し後に若干戻して引けました。

ユーロドルも前日までのユーロ安に対して調整が入る一日となりました。1.06台前半から後半へと水準を上げ、NY市場ではドル円でのドル安の影響もあって、そのまま高値圏での引けとなりました。

日米韓財務相会合が開かれたことでようやく介入に向けての合意が取れたということかもしれません。これまでは財務省筋から口先での牽制はあっても、インフレが収まらない米国に対して遠慮もあったと見られますが、米国側から逆に介入に対する牽制があった可能性もあります。

今回の会合でようやく一歩前進、あとはどの水準で出るのかということになりますが、現状のコンセンサスは155円では介入が出るであろうというところです。ただ介入が出ても下げて2〜3円、下がったところでは買いと考える市場参加者ばかりですから、実際に米国が緩和に動くまで持たせられるかという懸念もあるでしょう。

ポジション的には大幅な円売りとなっている状態なので、こうしたところが利食いに動くタイミングも重要ですが、日柄的には来週末は反転しやすい時間帯になります。今日のところはややドルの上値が重たい一日となりそうです。



配信日:2024年4月18日