デイリーレポート(2024年4月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は連日堅調な値動きが続いています。昨日も米金利上昇とともにドル円は円安が進み、NY市場ではパウエル議長、ジェファーソン副議長がインフレが収まらないことから緩和が後退するであろうことを示唆し、154.79レベルまで高値を更新しました。

しかし、NY前場には一時的に154円を割り込む動きも見られ、155円でドル売りが並んでいたこと、また介入警戒感が薄れているとはいえ、155円ではさすがに出るのではないかといった疑心暗鬼が一時的な急落を招いたといえます。

テクニカルには12月安値から2月高値への上げ、その後の3月の押しを3点とする上昇N波動を考えると、100%エクスパンション(157.10)は高過ぎ、その手前の78.6%エクスパンション(154.83)は155円の大台とも重なり、そろそろ利食いも出やすい流れです。

しかし、昨夜NYの動きのように、介入の有無を問わず大きめの下げが入ればカウンターですぐに押し目買いが入ってくるであろうことから、介入無しに大きな調整は入りにくいと言えそうです。

現在はユーロドルでもユーロ売り・ドル高となっていて米ドル独歩高となっていることから、ドル円かユーロドルか、どちらかが主導しての調整局面を待っている参加者が多く、引き続き難しい局面が続くことになりそうです。



配信日:2024年4月17日