デイリーレポート(2024年4月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は先週末海外市場とは逆に株高と円安の動きでスタートしました。しかし、鈴木財務相や神田財務官による牽制発言が続いていることやイスラエルによるイランへの報復攻撃の可能性など調整が入る材料には事欠きません。しかし、強い米国経済指標もあり海外市場では米金利上昇が続いたことで一時154.45レベルまで円安が進行し、154円台での引けとなりました。

ユーロドルはNY市場までほとんど動きが見られず、円安の動きによるユーロ円の買いが強まるばかりでした。しかし米金利上昇の動きが続いたため、引けにかけてはややユーロドルも下げる動きでしたが、終日レンジは45pipsに留まりました。

ドル円は先週の152円台乗せ以降は介入警戒感はあっても、買わないと上がってしまうというトレーダー心理もあり、日々着実に円安が進行しています。次のテクニカルなターゲットは154円台後半となり、このままで行くとまずはターゲットを目指してからの調整というところでしょうか。

ただ、いつ介入が出てもおかしくない流れは続いていますし、介入が出れば大きく下げることになりますので、この水準からだと介入で下げたところでの買いを考えた方が怪我することはないかと思います。悩ましい地合いとなってきました。



配信日:2024年4月16日