デイリーレポート(2024年4月8日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

朝方こそNY後場に流れたイランがイスラエルを攻撃する可能性、とのニュースによるリスクオフの円買いの動きが出て一時150.81レベルの安値をつけました。しかし仲値以降は急速に値を戻し、欧州市場では東京朝方の高値を上抜けての雇用統計待ち。雇用統計が予想よりも強かったこと受け151.75レベルの高値をつけたものの、151円台後半のドル売りオーダーは依然として厚く、やや押して引けることとなりました。

ユーロドルは東京朝方にドル円とともにユーロ円が下げた動きで売りが先行したものの、NY市場までは基本的にもみあいが続きました。雇用統計後は1.0791レベルの安値をつけたものの買い戻され、東京朝方の水準に戻しての週末クローズとなりました。

ドル円は動きが落ち着いてくると改めて円売りが強まる展開が続いています。この調子だと151円台後半のドル売りオーダーを試して一時的に152円台乗せを見る可能性が高そうですが、152円台前半から半ばにかけては介入警戒感が一段と高まるであろうことを考えると、上抜けてもドル買いに大きく動くことも無さそうです。

ただ日柄的には本日NY市場ではドル買いが強まる可能性がある点には注意が必要ですが、引き続き上下に振れやすい時間帯であることも、上値トライ後の急反落をイメージさせます。注意すべき週初となりそうです。



配信日:2024年4月8日