デイリーレポート(2024年3月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京前場こそFOMC後の流れを受けて円買いの動きとなりましたが、150円の大台は割り込めず、休み明けの日経平均株価が大幅高となる動きとともに円売りに転換しました。その後もドル高の動きが続き、欧州通貨安、米金利も上昇に転換する動きも手伝ってドル円は151.75レベルまで上昇、高値圏での引けとなりました。

ユーロドルは高値圏で推移し欧州市場序盤には1.0943レベルの高値をつけました。しかしスイス中銀の利下げをきっかけにスイスフラン安がユーロ安にも波及、その後英中銀MPCは現状維持だったものの利上げ票がゼロだったことから一段の欧州通貨安となりました。

前日からの円買いの巻き返しと株式市場のリスクオン、欧州の金融政策結果を受けた欧州通貨安、米金利上昇と各市場毎にテーマは変わったものの一貫してドル買い材料が続いたことでドル円は行って来いの動きになったと言えます。

ただ151円台後半は当局からの牽制発言が出てくる水準でもあり、最初に新高値をトライしたく無いといった様子が伺えます。本日もドル高を見込みつつも警戒感が残る展開でしょうから、動きが出てくるとすると海外市場でしょうか。流れとしては上値をトライする可能性のほうが高そうですが、上下とも振れる可能性を構えていたほうが良いでしょう。



配信日:2024年3月22日