デイリーレポート(2024年3月14日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京朝方は株安が先行した動きとともにドル売りが先行したものの147.23レベルまでで、147円台前半ではまだまだ下がったら買いと考える向きのオーダーが入っていそうでした。その後東京後場から欧州市場にかけては買い戻しが入り、米金利上昇の動きも手伝って一時148.05レベルの高値をつけたものの前日高値はトライできず、148円台では売りオーダーが入っていて、引けにかけては147円台半ばに押す動きとなりました。

ユーロドルは欧州前場までは全く動かず、その後前日高値を上抜けたことからテクニカルな要因でのユーロ買いが出て1.0964レベルまで上昇後にやや押して引けました。

来週の金融政策イベントを控えてあまり大きな材料も無い中で方向感が出にくくなっています。それでも最大の注目は日銀会合で、マイナス金利解除が確実視される中で、その次の利上げへの動きに対してどのような発言が出てくるのかが注目されている状況です。

どんどんではなくても賃上げやインフレの状況を考えると、年後半には利上げの動きが出てくるはずですが、それに対して何か言うのか、まだ先のことだからと明言を避けるのか、後者の可能性は高いものの何かヒントはないかと市場参加者全員が注目していることを考えると、結果が出るまではドルの戻り売りが出やすいという流れだとは思います。



配信日:2024年3月14日