デイリーレポート(2024年3月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場からじり安、日銀3月会合で少なくとも一人はマイナス金利解除を支持とのヘッドラインを受け円高が強まり149円台前半へと水準を下げての海外市場入り。その後もじり安の流れに変化はなくNY市場では弱目のADPをきっかけとした米金利低下によるドル売りから一時149.09レベルの安値をつけ、やや戻して引けました。

ユーロドルでもドル売りの動きが目立ち、NY市場で一時1.0915レベルの高値をつけ、若干押して引けました。注目されていたパウエルFRB議長の議会証言、ベージュブックとも特にサプライズは無く想定内の内容であったため、為替市場への影響はほとんど見られませんでした。

週前半のイベントが経過し、本日はECB理事会、明日は雇用統計と動く材料には事欠かないものの、結果次第ということもあるため、ここまではポジション調整の動きが目立ち、ドル円では円買い戻しが強まる展開です。これまで下がったら買いという動きでしたが、週内はそうした動きも出にくく、一通り材料が出てから考え直すという状況です。



配信日:2024年3月7日