デイリーレポート(2024年3月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY市場までは動意薄、若干上値が重たい程度の動きが続きました。NY市場に入り弱い経済指標に反応し、それまでじり安だった米金利がさらに下げる動きとなり為替も追随してドル売り、NYダウが大幅安となったことも重石となっていた様子でした。

ユーロドルもNY市場までは動かず、NY市場ではドル円同様に米金利低下によるドル売り・ユーロ買いの動きが強まり、一時1.0876レベルと2月22日高値を試しそうな動きとなったものの引けにかけては反落しています。

きっかけは弱い指標による米金利低下でしたが、それほど大きな材料とは言えず、パウエルFRB議長の議会証言とベージュブックを前にしたポジション調整と見てよいでしょう。ユーロはさらにECB理事会を控えていることもあって、神経質な上下を見せました。

議会証言でこれまでのスタンスから大きく変わるような内容が出てくるとは思いませんが、現状6月から利下げ開始がコンセンサスとなっている状況に変化を与えるような発言(年前半の利下げは無いなど)が出てくるか注目しておきたいところです。



配信日:2024年3月6日