デイリーレポート(2024年2月26日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京前場は休場だったもののドル円は朝方からじり高となり、欧州市場序盤には前日高値を上抜けたことから150.77レベルと週間高値を更新する動きを見せました。しかしその後は米金利が下げ続ける動きとなったためドル円も追随し、NY昼前には150.29レベルまで下げ、安値圏でもみあいのまま引けました。

ユーロドルは終日全く動きが見られず、1日のレンジもわずか28pipsと東京市場が休みということもあったのでしょうが、蚊帳の外の1日となりました。

ドル円は150円台後半では利食いの売りに加え、150円台に乗せてからの当局の牽制発言も影響し、積極的にドルを買う動きは見られません。それでもFRBの緩和時期後退思惑がドルを下支えしている状況にも変化は見られません。

今週は月末月初ということもあり、実需絡みの動きも見られそうですが、151円台に乗せるにはまだ材料不足といった感じですし、ドル円より買いやすいということでクロス円に入っていた買いも利食いが目立つようになってきたことで、新たな材料探しという状況のようです。

日経平均株価が史上最高値を更新し、達成感が出ていることも短期的に円売りに動きにくい材料となっていますので、こちらも次の動き待ちという流れにあります。



配信日:2024年2月26日