デイリーレポート(2024年2月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京前場に日経平均が上昇する動きを見て円売りの動きが先行しました。しかし欧州市場序盤以降は米金利低下によるドル売りの動きがユーロドルを中心に強まり、休み明けのNY市場では149.68レベルまで水準を下げました。ただ149円台半ばでは押し目買いも根強く、引けにかけては米金利も上昇に転じたことから150円の大台を回復して引けています。

ユーロドルは欧州市場序盤まではもみあい、その後米金利低下とともにユーロ買いが強まり、前日高値、先週高値を次々と上抜け、一時1.0839レベルの高値をつけました。引けにかけては米金利調整の動きからやや押して引けました。

ドル円は相変わらず高値圏でのもみあいを続けていますが、先週の米国CPI後の高値からは着実に高値を切り下げる展開が続いています。150円の大台超えでは利食いも出ていることや高値警戒感も出てきていることから、少なくとも前日高値を超える動きが出るまではいったんドル買いは小休止というところです。

ユーロドルは昨夜は米金利低下の中で最近のECB関係者によるタカ派発言が改めてユーロ買いの動きを呼び込んだところに、テクニカルに直近高値を上抜けたことが一段高のきっかけとなりました。値幅は大きく無いものの、ドル円よりもユーロドルのレンジが大きかったのは最近では比較的珍しいケースでした。



配信日:2024年2月21日