デイリーレポート(2020年1月15日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場は前日の流れを受けて朝方に110.21レベルの高値をつけましたが、その後は株価の上値も重たくなる中で、110円台前半の狭いレンジの中でもみあいに終止しました。引き続き根強いドル買いがいるいっぽうで、輸出の実需売りも出ていた様子で綱引き状態の一日でした。

いっぽうユーロドルは、東京市場では動きが 見られなかったものの欧州市場に入りポンドが前日安値を割り込む動きとともに売りが先行。しかしその後はポンドに買い戻しが入る動きとともに買い戻される流れとなり、下げる前の水準に戻しての引けとなりました。

ドル円は、材料が一巡し110円の大台を見たことで短期的には達成感も出てきた印象です。またテクニカルには2015年高値からの長期レジスタンスラインが110円台前半に位置していて、同水準で小幅ながらも反落した形です。ここから株価の影響も大きいですが、いったん調整が継続しやすい流れになってきたように思えます。本日は110.10レベルをレジスタンスに109.70レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは、仮にドル円の調整が入るとするならばユーロ円でも売りが入りやすいと考えられ、昨日の東京市場の水準では上値が抑えられやすくなる一方で、ドル売り・ユーロ買いの動きも相殺するというこれまでのパターンを繰り返すのではないかという見方です。本日はユーロドルが1.1110〜45、ユーロ円は122.10〜45とします。



配信日:2020年1月15日