デイリーレポート(2020年1月14日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場が休場となった昨日も先週後半からのリスクオン姿勢が継続、日経先物が上昇する中でドル円も終日じり高の展開となりました。欧州市場以降は110円の大台を前に足踏み状態となりましたが、109.95レベルの高値をつけた後もそのまま高値圏での引けとなりました。

いっぽうユーロドルは、基本的にユーロ円の買いに引っ張られて底堅い展開を続けましたが、欧州市場序盤にポンドの下げとともに一時的に押す場面も見られました。その後は再びユーロ円とともに買いは入ったものの値幅は狭いままでの取引が続きました。

ドル円はNYが引け株価が一段高となる中で110円の大台を上抜ける動きとなっています。昨日の底堅さを見ているといったんは110円をつけるであろうという流れでしたが、問題はここからです。株価の動き次第とも言えますが、ドル円は週足ベースで2015年高値からのレジスタンスが今週時点で110円台前半に位置しています。週足終値でここを上抜けてくると三角もちあいの上抜けとなり、一段高も予想されますが、最初のトライはザラ場の上ヒゲで抜ける程度で、もうしばらくは高値圏での膠着を続けるのではないかと見ています。本日は109.80レベルをサポートに、110.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルは本日も堅調なドル円とともにユーロ円の動きに左右されやすい一日となるでしょう。ユーロドルではドルとしての動きが加わることもあって、値幅は限定的な状態も続きそうです。本日はユーロドルが1.1120〜50、ユーロ円は122.30〜80とします。



配信日:2020年1月14日