デイリーレポート(2024年1月31日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

FOMCを前にNY市場までは147円台前半での小動きが続きました。NY市場に入り発表されたJOLTS求人件数が予想よりも多かったことをきっかけに米金利上昇、ドル買いの動きとなりましたが、高値147.93レベルで折り返し、147円台半ばと東京朝方の水準に押して引けました。

ユーロドルは東京時間は売りが先行、海外市場で買い戻しという動きとなりましたが、終日のレンジは45pipsに留まり、FOMCを控えての様子見姿勢が強まりました。

本日のFOMCまでは動きが出にくいと思いますが、金融政策が現状維持となることは確実で、FOMC後の会見に注目が集まります。12月FOMCではハト派な発言をしたものの、その後公表された議事録はそれほどハト派では無かったこと、1月に入って発表された経済指標が予想よりも強いものが多かったことから、若干タカ派寄りになるのではないかという見方が増えているようです。

しかし過去のパウエル議長の発言は短期間で方向が変わるようなブレは無く、どちらかというと同じスタンスを継続する傾向がありますので、今回も緩和の時期こそ示さないでしょうが、条件が揃えば緩和という従来のスタンスを繰り返す可能性のほうが高いと個人的には見ています。

そうなると、会見後に金利低下とドル安に動く可能性が高くなりますが、果たしてどのような結果となるでしょうか。



配信日:2024年1月31日