デイリーレポート(2024年1月30日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けの東京市場では米金利低下の動きに沿ってほぼ終日ドル売りの動きとなりました。欧州市場で148円割れの際に押し目買いも入りましたが、戻しはNY市場朝方の148.09レベルまでで、引けにかけてはユーロ円の売りも出て147.25レベルまで下押し後、やや戻して引けました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場に入ってからは米金利とともにドイツ金利も低下する動きから売りが強まり、ユーロは対ドル、対円ともに売りが広がる結果となりました。ユーロドルは金曜安値を下抜け1.0796レベル、ユーロ円も159.42レベルまで水準を下げ、引けにかけてはやや戻しました。

本日からFOMCが始まり、重要度の高い経済指標も週末の米国雇用統計まで続きます。少なくとも明日のFOMCと議長会見までは大きく方向感が出てくる動きにはならないと思いますが、主要3通貨ペアともに上値が重くなってきています。

米金利とドイツ金利の低下が主要因ですが、米金利はFOMCを前にややタカ派的に傾いていたポジション調整、ドイツ金利はECB理事会でハト派的なコメントが出たことから金利低下に動きやすくなっていると言えます。本日も3通貨ペアとも上値が重く、戻り売りが出やすい地合いとなりそうです。



配信日:2024年1月30日