デイリーレポート(2024年1月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY市場まで147.70レベルをもみあいの中心とした小動きが続きました。GDP速報値は予想よりも強く、PCEは予想通りとなったものの、米金利は一時的な上昇後は下げる動きとなったことでドル円も147.08レベルの安値をつけました。しかし押し目買いも根強く引けにかけては下げる前の水準に戻しました。

ユーロドルはECB理事会は予想通り現状維持ではあったものの、ラガルド総裁会見でインフレはさらに緩和すると、インフレが抑えられていることを強調し、ECB関係者が3月の利下げ議論に言及したことで1.0822レベルまで下押し後にやや戻して引けました。

日銀、ECBが終わり来週のFOMCへと市場参加者の材料が移りますが、3月利下げに言及があるのかどうかが最大の注目材料です。現状は3月利下げの織り込み度は51%と3月と5月1日とで見方が分かれています。FOMCで3月利下げへの言及があるかどうかで、見方は大きく変化するでしょうから、それまでは為替市場も方向感は出にくくなります。

本日は週末前で大きな動きは期待していませんが、3種用通貨ペアとも昨日の流れを受け、やや上値の重たい展開となりそうです。



配信日:2024年1月26日