デイリーレポート(2020年1月10日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日からの米国とイランの衝突懸念が回避されたことによるリスクオン相場が続きました。東京朝方の109円近い水準を安値にじり高の動きを続け、NY市場では主要3株価指数が最高値を更新する中、ドル円も109.57レベルの高値をつけました。

いっぽうユーロドルは、ユーロ円の買いとドルの動きとしてのユーロ売りがぶつかり1.11台前半でのもみあいを続けましたが、ユーロ円は121.68レベルの高値をつけ、ドル円同様にリスクオン姿勢が強いままの状態です。

米国とイランの対立があっさりと解決を見たことで、リスクオフの巻き返しから改めてリスクオン相場に回帰してきています。米国株も呆れるほどの強さで史上最高値を更新していますが、勢いだけで上がっている面も否めませんし、ドル円も109円台後半から110円にかけてはドル売りオーダーが並んでいることもあり、東京3連休を前に利食いのドル売りが入りやすいと言えそうです。また既に大きな材料では無いものの米国雇用統計の発表もありますので、今日はNYまでは比較的静かな展開が予想されます。109.65レベルをレジスタンスに109.30レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは基本的にユーロ円の買いの動きにユーロ売りの流れが緩和されていること、また1.11台割れには買いも見えたことで上値は重たいものの横方向の動きとなりました。本日も大きな動きは期待できませんが、ユーロ円の利食い売りが出る局面があれば注意というところです。本日はユーロドルが1.1085〜1.1125、ユーロ円は121.30〜75とします。



配信日:2020年1月10日