デイリーレポート(2020年1月9日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円の昨日の動きも週初の動きもどこかで見たような動きです。昨年は米中通商協議で合意が遠のくとリスクオフの円高となってもその日のうちに買い戻され一段高となっていくという動きを何度も見てきました。今回は米中から米国イランにテーマが変わっても値動き自体は、初動とは逆方向に大きく動くというパターンを繰り返しています。おそらく、AIを利用した大口の投機的な動きではないかと勘ぐっていますが、冷静に考えると米国の攻撃前の水準よりもはるかに高い、つまりリスクオン方向の動きとなっていて、さすがに109円台はやりすぎではないかとも思えます。米国の金融緩和後はすぐに資金が株式市場に入り、その動きがドル円相場にも波及するパターンが多いのですが、それでもこのまま110円の大台に向かうほどの材料があるとは思えません。いったんニュートラルなスタンスで考えるならば、本日の水準は戻り売りであると見ていますので、109.30レベルをレジスタンスに、108.70レベルをサポートとする流れを見ておきます。



配信日:2020年1月9日