デイリーレポート(2024年1月5日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

昨日もドル円、クロス円ともに大幅に円安が進行していますが、最大の要因は年始の大地震の影響で日銀のマイナス金利解除が遅れるという思惑です。さらに昨夜の米国経済指標が強かったことで、年明けから3日連続で米金利が4%の大台に乗せる動きになったことが材料となりました。

ドル円はNY前場に一時144.85レベルの高値をつけましたが、その後は本日の米国雇用統計を前に144円台後半でのもみあいを続けています。雇用統計もありますが、。東京勢は今週末が3連休となることもあって本格的な始動は火曜からとなりそうです。

いっぽうでユーロドルはユーロ円の買いが強かったこと、欧州の経済指標も強かったことから1.0972レベルまで上昇し、その後はドル高の影響もあって1.09台半ばでのもみあいとなりました。ユーロ円は158.59レベルまで上伸後にやや押して引けています。

今夜の雇用統計のコンセンサスは、失業率3.8%(前回3.7%)、NFP12.7万(前回15万、今回の予想幅10〜20万)となっていて、若干弱目の数字が予想されています。結果次第では、ここ数日の円安の動きが加速したり、週末前の調整が入ったりと振れる可能性があり注意が必要です。



配信日:2024年1月5日