デイリーレポート(2024年1月4日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

能登大地震で被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

さて、東京市場は本日から再開しましたが、年始2日から始まった為替市場では年明けから円安が進行することとなりました。能登大地震で日銀の出口戦略が遠のいたということが直接のきっかけですが、米金利の上昇や昨年末に円高が失効していたことによるポジション調整も大きかったと思います。

ただ、長期的にはドル安・円高の流れは変わらないという話を年始の朝の放送でさせていただきました。

市場参加者のコンセンサスでは米国FRBは7回利下げ(-1.75%)、いっぽう日銀は年末には政策金利が0.5%になると見られていて、その通りだとすると金利差が2.25%も縮小することとなります。

2023年が金利差拡大を背景に円安に動いていましたが、12月以降の円高はこの金利差縮小を織り込み始めた動きと言え、今後もこの手の話は出てくると考えられ、そうなるとそれを背景にしたドル売り・円買いの動きが出てくるでしょう。

今後のターゲットとしては、140円の大台割れトライ、その後は134円台半ばを中期的なターゲットにすると見ています。



配信日:2024年1月4日