デイリーレポート(2023年12月19日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は先週木曜以降の底固めの動きを継続、欧州市場序盤に金曜高値を上抜けると仕掛けの買いも加わって一段高。本日の日銀会合を前にドル売りポジションの調整も入り143.16レベルまで上げましたが、143円台では売りも出て142円台後半での引けとなりました。

ユーロドルは終日のレンジが39pipsと動意薄、ユーロ円はドル円とともに買い戻しが入ったことで156.31レベルまで買い戻された後に155円台後半へと押しました。

一連の金融政策イベントでは主要国最後が本日の道銀会合ですが、事前に12月会合では変更が無いとの観測記事はあったものの、一部には警戒感もあります。植田総裁がチャレンジングと発言して以降、12月にYCCの撤廃など何らかの政策変更があるのでは無いかという見方もあります。

個人的には年明け以降、おそらくは3月か4月から引き締めへの転換を行う可能性が高いと思いますが、YCCの撤廃を今回決めたとしても実勢水準から考えると特に問題があるとは思えず、可能性はあるかなというところです。ただ、変更の有無に関わらず、イベント通過で改めてドルの戻り売りが出やすい地合いに戻ることは確かでしょう。



配信日:2023年12月19日