デイリーレポート(2023年12月12日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は早朝から底堅い展開となっていましたが、欧州市場序盤に日銀がイールドカーブコントロール、マイナス金利の解除を今月の会合ではほとんど考えていないとの観測記事が出たことで146円台半ばまで円安が進みました。その後も146円台前半で底堅いまま引けています。

ユーロドルは動意薄で本日のCPIを前に一日のレンジはわずか37pips、水準もほとんど朝から変わらない月曜となりました。

ドル円は強い雇用統計後は下がったら買いを考える向きも増えていたのですが、日銀が緩和継続という記事に円安に振らされることとなりました。ただ、年内の政策変更自体が少数意見であり、日銀も動くとすれば来年3月以降という見方がコンセンサスだと思いますので、逆に円安に振れすぎた感があります。

今夜の米国CPIの結果次第では改めて円高に振れることも考えられますし、現状では上がったところでのドル売りの方がワークしやすいと思います。ユーロドルは明日のFOMC、明後日のECB理事会を控えて動きにくい流れが続くと見られます。



配信日:2023年12月12日