デイリーレポート(2023年12月11日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は雇用統計を前に東京時間は株安を背景に142.49レベルまで下押ししたもののその後は買い戻しが入り、下げる前の水準に戻して雇用統計待ちとなりました。雇用統計派の結果は予想よりも強く一時145.21レベルの高値をつけたものの、145円台では売りも根強く143.76レベルまで反落、その後も売り買いが交錯していましたが、NY昼頃には145円近い水準へと買い戻され、高値圏でもみあいのまま引けました。

ユーロドルは雇用統計までは若干下げる動きとなり1.07台後半での指標待ち。直後に1.0724レベルの安値を見て、買い戻しが入ったものの、また下げと振れる展開となっていましたが、引けは1.07台半ばとやや上値が重たい地合いとなりました。

雇用統計は良い結果ではあったものの、次の注目点は米国CPIとなったことで、前回からさらに下がるのかどうかを見極めることとなります。ただ、FOMCでの現状維持のコンセンサスは変わることはないでしょうから、そうなるとドル買い戻しが一巡するのを待ってのドル売りを考える参加者が多そうです。

週明け早朝はドル買いが先行していますが、145.50レベルよりも上では売りが出てきそうです。ユーロドルも今日のところはユーロ円の動きを見ながらということで、ドル円とはドルの動きとしては足並みが揃わないという見方をしています。



配信日:2023年12月11日