デイリーレポート(2023年12月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は147円台前半で方向感がはっきりしない展開を続けていましたが、東京市場では株安が、NY市場では弱いJOLTSに反応し、一時的にドル売りが強まる場面も見られました。それでも146円台半ばでは買いオーダーも入っていてすぐに買い戻される動きとなっていました。

ユーロドルは昨日も前日までのユーロ安の流れを継続し前日安値を更新、1.0778レベルまで安値を切り下げました。ECB関係者も徐々にハト派発言が増えてきて、市場参加者は米国同様に早ければ来年3月にも利下げという見方が増えてきています。その場合でも金利差は変わりませんが、景況感の差がユーロ売りに動きやすいこと、またユーロ円のポジション調整が続いていることも上値を重くしています。

週末の雇用統計を前に大きくは動きにくい流れではあるものの、ユーロドルが下げ続けていることがドル円を底堅くする要因となっています。ただ一時的な動きが出る時にはドル買いよりもドル売りに反応しやすい地合いになっているところを見ると、基本的には戻り売りを考える流れに変化はない様子です。



配信日:2023年12月6日