デイリーレポート(2023年12月5日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は前週末の下げを引き継いで早朝に146.23レベルまで下げたものの146円水準ではドル買いオーダーも出ていた様子ですぐに買い戻されてのスタートとなりました。その後NY市場までは多少の上下はあったものの安値圏でのもみあいが続きましたが、米金利が上昇する動きとともにドル円にもかいが入り、147.45レベルまで買われたのちに若干押して引けました。

ユーロドルは欧州の利上げサイクルが終わったとの味方が広がる中で、ユーロドル、ユーロ円ともにジリ安の展開が続き、NY市場で米金利が上昇する動きとなった際に、それぞれ1.0804レベル、158.71レベルの安値をつけ、引けにかけてはやや戻す流れとなっています。

ドル円は146円代前半まで下げ、いったん買い戻しが入っていますが、上がったところでは戻り売りという先週の流れは今週も続いていると見て良いでしょう。今週は米国の雇用関連の数字が出てきますが、仮に多少強い数字が出たとしても来週のFOMCでの現状維持との見方には変化は無いと見られます。

ドル円は今日のところは147円台半ばから上の水準では戻り売りが出てくると見られ、ユーロドルも軟調な動きとなっているため、ユーロ円の戻り売りも出やすくなってきそうです。



配信日:2023年12月5日