デイリーレポート(2023年12月4日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

金曜のドル円はNY市場まで148円を挟んで上下を繰り返し方向感がはっきりしない週末相場となりました。NY市場では弱い経済指標をきっかけに米金利が低下、その動きとともにドル円も146.66レベルまで水準を切り下げ、安値圏での週末クローズとなりました。

ユーロドルはNY市場までやや上値が重たい程度の小動きでしたが、NY市場に入りフランス中銀総裁が利上げサイクルの終了に言及したことから下落、ドル円とともにユーロ円も下げた動きからユーロドルは1.0829レベルまで水準を下げ、引けにかけてはやや戻しています。

ドル円は動きが止まると上値が重くなり下げるという回転になってきました。先週も書いたように今年の大きめの調整は約8円であることを考えると、今週か来週かは別にして144円という水準は考えておいてもよいでしょう。

週明けの金相場が急騰し史上最高値を更新する動きとなってきていることもドル安地合いをサポートしやすい展開です。今週も上がったところでは売り、ユーロドルも下がったところでは買いと、ドル売りの流れを中心にシナリオを立てることとなりそうです。



配信日:2023年12月4日