デイリーレポート(2023年11月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京、NY市場とも祝日で参加者も少ない中での取引ということで動かないか、荒れるかという極端な相場になりやすいのですが、昨日に関してはどちらかというと前者に近かったイメージでしょうか。

ドル円は前日上げていたこともあってアジア時間はドル売りが先行しましたが、148.89レベルまでで149円割れでは買いたい向きもいる様子でした。その後はじり高の展開を辿り、NY時間には149.69レベルまで上昇後、わずかに押して結局前日終値と同じレートでの引けとなりました。

ユーロドルもアジア時間はドル売りの動きからユーロが買われ1.0931レベルまで上げましたが、欧州市場以降は売りが出て朝方の水準に押した後、やや買い戻されての引けとなりました。

値動きだけ見ていると、先週からのドル売りの動きがいったん終わり調整のドル買い戻しが出ていますが、流れとしてはいつもの落ち着いたら金利差に支店が戻ってドル買いという動きになっています。ただ、ポジション的にはある程度円売りは減っているとは思うものの依然として円売りに傾いていると見られ、それを考えると短期的には150円の大台に近づくとドル売りも出てくるという展開が予想されます。

本日はNY市場では取引所が短縮取引となっていることもあり、積極的な取引は昨日に続いて手控えられそうです。



配信日:2023年11月24日